こんにちは!
愛妻家の宇野です。
今回は僕がここ数年で思っているファッション業界についての独り言です。
「唯一無二」を目指している僕としてはどうしてもどこかで語る機会が欲しいなぁと思ってました。
エゴと偏見に満ちた見解になりますが、どうか最後までお読みいただけましたら!
商品を購入する基準について
突然ですが、皆様はどういった基準で服やカバン、財布等を購入されますか?
- 値段
- 用途
- デザイン
- ブランド
等、基準は人それぞれかと思います。
僕はそれに加えて「ロゴ」も判断基準の重要な一つとなってます。
端的に何の飾り気もなくいうと「カッコイイ」と思えるブランドのアイテムが欲しいです笑
その「カッコイイ」の基準もやはり千差万別ですが、僕は”唯一無二”とか”人と被らない”というところに重きを置いています。
そして、各ブランドがその”独自性”を持っているかどうかを判断できる最初の要因は「ロゴ」ではないでしょうか。
ですので僕は新規のブランドを見る際にはその「ロゴ」を必ず見るようにしています。
独自性を欠く、ブランドロゴの変化
ですが、”独自性”を出すべきはずの「ロゴ」はここ数年のファッション業界のトレンドとして、そのフォントはセリフ体からサンセリフ体にどんどん様変わりしてしまってますよね。


僕の好きなブランドでも全部サンセリフ体のシンプルなロゴばかり。



「どんなメディアでも対応可能、特にオンライン上で美しく見えるから」というのが理由のようです。ジェンダーレスという大きな流れも関係していると思います。
確かに洗練されていますし、読みやすく、万人受けもしやすい印象です。
馴染みやすいですからハードルも下がっている事でしょう。
しかし、「誰にでも受け入れられやすい」という点に僕は違和感を覚えます。
特に世界の名だたるブランドは敷居が高く、少し取っつき辛いくらいがちょうどいいのではないかと。
これは学生時代の話になりますが、名古屋のDolce&Gabbanaの店舗の近くを通り過ぎた時の事。
当時は一度もDolce&Gabbanaの実店舗に入店した事がなかったので、「せっかくだし見てみよっかなー」くらいの気持ちで入口まで行きました。
ただ、そちらの店舗では入口の両開き扉は重厚な作り、加えて左右で手を添える部分の「D」と「G」を象った大胆なデザインが圧倒的な存在感を放っていました。
僕はその只ならぬ雰囲気に気圧され、その時は店舗に入る事ができませんでした(チキンな宇野!)。
これはあくまで僕の実体験に基づいた例なので、語ってみるととどうしてもチープな印象がぬぐえません。
ただ、つまりは「万人を受け入れず、来る人を拒む(選ぶ)」という在り方が本来あるべき姿だと思ったり。
やはり高みにいる崇高な存在だからこそ、人は憧れを抱くのではないでしょうか。
あえての「遊び」を排除してしまう風潮
フォントだけではないです。
洗練させるためにあえての「遊び」を消し去ってしまう流れも残念だったりします。
代表例がCELINEですかね?

エディ・スリマンがCELINEのデザイナーとして就任する際、CELINEの最初の “E” の頭の「’」がなくなりましたが、衝撃を覚えたとともに悲しかった事を記憶しています。
うまく言葉で表現するのは難しいのですが、「’」の存在が繊細でフェミニンさの象徴でした。
新しくメンズコレクションを立ち上げるという事でしたので、レディース一辺倒にならないよう均一化を図るべく、仕方のなかった事かと思いますが。(サンローランの時もイブサンローランから変更していますね)
ただ、この衝撃は何も僕だけではなくて、変更後は「OLD CELINE(オールドセリーヌ)」としてフィービー時代の旧ロゴの財布やカバン(ラゲージやカバ等)を探されているお客様が非常に多かった印象があります。(BUYMAでもそうでしたよね)
よく言われている事だけど、やはりエディ・スリマンは自身のブランドを立ち上げるべきでしょうね。
国内のブランドも同様のトレンド?
ちなみにですが、海外の名だたるブランドだけでなく、身近な国内のブランドでもロゴに関しては残念だと感じる例が過去にありました。
それはnano・universe(ナノ・ユニバース)です。

これも学生時代の事になりますが、当時は買う買わないを問わず、よくセレクトショップに足繁く通ってました。
その中でもロゴデザインや店舗の雰囲気がBEAMSやUNITED ARROWS等のセレクトショップに比べnano・universeは高級感があり、やはり「カッコイイ」印象がありました。
ただ、レディースの売上を伸ばすべく、ロゴがよりポップで親しみやすいものに切り替わってしまいました。
それ以来、僕はnano・universe(ナノ・ユニバース)に行く事がなくなってしまったんですよね。
それ程までに僕の中では「ロゴ」の存在は大きいです。
トレンドに乗りつつも独自路線を見出したブランド
ただ、ネガティブな事ばかりではなかったり。
ラグジュアリーブランドの中でもVERSACEはエッジが効いていると感じました。

例に漏れずブランドロゴのフォントはサンセリフ体ですが、2018年にヴェルサーチジャパンはブランド名と社名のカナ表記を「ヴェルサーチ」から「ヴェルサーチェ」に変更しました。
厳密にいうと「ロゴ」ではないのですが、”よりフラットに”という流れに逆らい、あえて余分を付け足してますよね。
独自の路線を貫くその姿勢が僕にはやはりグッときてしまいました。
それ以来、VERSACEに非常に興味を持つようになり、BUYMAの方でも一時は取り扱うまでに。
何かしらの「信念」を感じたり、「共感」を得られる要素がないと僕はそのブランドの買い付けをしたくないというのが本音です。例え売れているブランドであってもです。(コンサルタントとしてどうなんだそれは笑)
僕自身、本当にお届けしたいものでなければお客様に失礼だと感じてしまうんですよね。。
「服が売れない」と言われる今の時代、”体験”や”独自性”を通してファンを獲得する事が不可欠ですが、最初の印象を左右するロゴは疎かにできない大切な要素だと思います。
今後の在り方に目を離せません!
最後は少し熱く語ってしまいましたが、今回は以上とさせていただきます。
もしかすると所々に僕の偏見や誤った解釈があるかもしれません。(そこは穏便に許して笑)
ロゴだけにとどまらず、ファッション業界の事で自由に語れる場があると嬉しいです。(そのうち作りましょうか。)
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!
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